富士通紛失のニューイヤー駅伝優勝旗は新規製作へ 実業団連合が決定 半年捜索も見つからず
全日本実業団連合は26日、元日の風物詩となっている陸上の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)の優勝旗を21年大会優勝の富士通が紛失した問題で、新たな優勝旗を作成することを同日の理事会で決定したと発表した。費用は富士通が負担する。
21年1月1日に開催された第65回大会で12年ぶり3度目の優勝を飾った富士通は、22年大会へ向け、昨年11月に優勝旗を日本実業団陸上競技連合に返還するための準備を始めたところ、所在不明が発覚した。同社では6月以降に本社事務所のフロア移動をしており、「保管場所を複数回にわたり変更していたため、紛失、誤廃棄、盗難等の可能性も含めて捜索、調査いたしましたが、現在も発見に至っておりません」と報告。全日本実業団連合へ謝罪した同社の平松常務は「間違って廃棄物と一緒に廃棄してしまった可能性も否定できない」としていた。
今年元日の第66回大会はホンダが初優勝を飾ったが、表彰式に優勝旗はなかった。富士通が半年捜索しても見つからず、来年大会に向け、新規作成を余儀なくされた。