女王フォルティウスは冷や汗突破 予選落ち危機もDSCで決勝Tへ吉村「首の皮一枚。信じられない」
「カーリング・日本選手権」(27日、アドヴィックス常呂カーリングホール)
女子1次リーグ最終戦が行われ、前年覇者のフォルティウスは札幌協会に6-7で競り負け、通算4勝4敗の4位で上位4チームが進むプレーオフ進出を決めた。4勝4敗でSC軽井沢、フォルシーク青森と3チームが並んだが、DSC(ドローショットチャレンジ)の差で、約5センチ差でフォルティウスに軍配が上がった。
28日午前に行われるプレーオフで予選3位の中部電力と対戦。勝てば、同日午後に予選1位ロコ・ソラーレ-同2位北海道銀行の敗者との準決勝に進む。
フォルティウスは序盤は全体的にショットの精度を欠き第3エンドに2点を奪われると、第6エンドには有利な後攻で1点をスチールされ、後手を踏んだ。しかし、2-4で4迎えた第7エンドに3点を奪い逆転したが、第9エンドに1点スチールを許し、そのまま延長で競り負けた。
スキップの吉村は「いい形は作れていながら、最後の自分で点に結びつかなくて苦しい場面が続いた」と、言葉に詰まりながら語った。この後、DSCの結果、予選突破を伝えられると「感情が色々あって。上がれて信じられない気持ちが大きい。首の皮一枚つながった」と噛みしめ「切り替えて、明日(プレーオフ)に向けて準備したい。あとは上がっていくだけ」と、見据えた。
1次リーグでは昨年の五輪代表決定戦で敗れた北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレから唯一勝利を奪った。崖っぷちをみた女王が、意地の連覇を狙う。