ロコ・ソラーレが2大会ぶりV王手!若き北海道銀行との激闘制し決勝へ 藤沢「最後までロコらしく」
「カーリング・日本選手権」(28日、アドヴィックス常呂カーリングホール)
女子プレーオフが行われ、1次リーグ1位通過の北京五輪銀メダルチーム、ロコ・ソラーレは同2位の北海道銀行を6-4で下し、29日の決勝進出を決めた。2大会ぶりの優勝に王手をかけた。敗れた北海道銀行は午後に行われる準決勝でもう1つのプレーオフで前年覇者のフォルティウス(同4位)を下した中部電力(同3位)と決勝を懸けて対戦する。
再び若き力をはねのけた。序盤は互いに有利な後攻で1点ずつを取り合う展開が続いたが、第6エンドにロコ・ソラーレは微妙なミスが続き、北海道銀行に2点を奪われた。しかし、第7エンドに2点を奪い返すと、第8エンドは相手にプレッシャーを掛けて1点をスチール。第9エンドもハウス中心を固め、1点をスチールし、試合の行方を決定付けた。勝負所を逃さない、試合巧者ぶりが光った。平均年齢19歳、今大会1次リーグ6勝2敗で2位通過と“台風の目”となっている北海道銀行を相手に、1次リーグは好ショットの応酬を制し、10-4で完勝していた。プレーオフでも譲らず、メダリストの貫禄を示した。
試合後、藤沢は「前の試合までは私のドローショットのミスが目立っていたけど、今日は全部ドローはスイ-プを使って決められた。調子は上々です」と、笑顔。決勝に向けて「自信を持って決勝に入れる。このメンバー全員でシーズン最後の試合に臨めるのは感謝しかない。最後までロコ・ソラーレらしく戦えたら」と、意気込んだ。サードの吉田知那美も「このアイスで成長させてもらって、世界で戦ってきた。感謝の気持ち、恩返しの気持ちで元気にプレーできたら」と、うなずいた。激動の五輪シーズン、地元でのフィナーレは、ロコらしく笑顔で締めくくる。