V王手のロコ 快進撃の裏に“母の味”地元で家族のバックアップ 藤沢母のなすのみそ炒め好評

 「カーリング・日本選手権」(28日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 女子プレーオフが行われ、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが北海道銀行に6-4で勝利した。決勝進出を決め、2大会ぶりの優勝に王手をかけた。

 熟練のプレーが光った。序盤はきっ抗した展開だったが、第7エンドで2点を取って4-3とすると、第8エンド、第9エンドはそれぞれ1点を2連続スチール。流れをつかむと、最終第10エンドも若きチームの追随を許さなかった。

 チームの地元・常呂町で行われる今大会。メンバーを影ながら支えているのは、選手の家族だという。8日間と長い大会期間。簡単に食事をとれるよう、食事はトレーナーに買い出しをお願いする他に、選手の家族の手料理もあるという。

 特に人気だったのは、藤沢の母が作った「なすのみそ炒め」。温かいサポートに、藤沢は「すごく好評でした」と笑顔で、「応援してくれている、地元の皆さんの念をいただきながらしっかり自分たちらしい試合をするのが一番」と気合も入っていた。

 29日は決勝が行われる。藤沢は「最後は楽しんだもん勝ちだと思うので、それを意識してやりたい」と元気よく意気込んだ。五輪シーズンは、ロコ・ソラーレらしく笑顔で締めくくる。

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