ロコ・ソラーレ2大会ぶりVへ王手 選手家族の手料理“もぐもぐ”で快進撃

 決勝進出を決めたロコ・ソラーレ(C)ICA IDE
 北海道銀行に勝利し決勝進出を決め、喜ぶロコ・ソラーレ。左から吉田知、吉田夕、藤沢、鈴木
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 「カーリング・日本選手権」(28日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 女子は、北京五輪銀メダルで1次リーグ首位のロコ・ソラーレがプレーオフで同2位の北海道銀行を6-4で下し、2大会ぶりの優勝に王手をかけた。準決勝で北海道銀行を7-5で破った同3位の中部電力と29日の決勝で対戦する。男子は札幌国際大とSC軽井沢クが、決勝に進出した。

 熟練のプレーで、王座奪還へ王手をかけた。中盤まできっ抗した展開が続いたが、第7エンドでロコ・ソラーレが2点を獲得。4-3とリードすると、第8、第9エンドと2連続スチールで流れを引き寄せ、4人とも20歳以下の若い北海道銀行を退けた。スキップの藤沢五月(31)も「今日の調子は上々です」と自信ありげだった。

 今大会はチームが拠点とする常呂町で開催され、通算成績は8勝1敗と絶好調。その活躍を陰ながら支えるのは、選手の家族だ。8日間という長い大会期間中の食事は、トレーナーが用意したものや、選手の家族の手料理を“もぐもぐ”。英気を養って快進撃につなげている。

 特にチームで人気だったのは藤沢の母・尚子さんが作った「なすのみそ炒め」だ。「すごく好評でした」と藤沢も笑顔。セカンドの鈴木夕湖(30)も「久しぶりの地元開催でリラックスして楽しめている」と大きなパワーを受けているという。

 29日の決勝は強豪・中部電力と対戦する。藤沢は「最後は楽しんだもん勝ちだと思うので、それを意識してやりたい」と元気よく誓った。今大会のスローガンは「Must Have Fun(絶対に楽しめ)」。長かった五輪シーズンは、ロコらしい最高の笑顔で締めくくる。

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