中部電力 ロコに敗れ準V 中嶋星奈「粘り強さも必要」と悔しさにじむ

 準優勝し表彰台で笑顔を見せる中部電力の右から石郷岡、鈴木、中嶋、北沢、松村(代表撮影)
 健闘をたたえ合う中部電力とロコ・ソラーレの藤沢(中央)ら(代表撮影)
 第9エンド、逆転につながる一投を目指し、タイムアウトを取って作戦を練る中部電力のスキップ北沢(中央)と中嶋(右)=代表撮影
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 「カーリング・日本選手権」(29日・アドヴィックス常呂カーリングホール)

 女子決勝が行われ、今年の世界選手権(3月、カナダ・プリンスジョージ)代表の中部電力は、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレに3-7で敗北し、準優勝となった。

 じわじわと突き放された。中部電力は何度かチャンスは作ったが、有利な後攻で複数得点を重ねられなかった。3-6で迎えた第9エンド、互いに点が入らないブランクエンドを狙ったが、スキップ北沢育恵の最終投が決まらず、ロコ・ソラーレに1点のスチールを許した。これが決定的となり、チームは負けを認めるコンシードを出した。

 北沢は「なかなかいいショットが決まらずに、相手に2点とられてしまう展開で最後まで終わってしまった」と悔しげな表情。サードの中嶋星奈も「私たちのチームは競っていて、相手に(点を)取られて追う展開になるときに勝てないことが多い。粘り強さも必要」と課題を語った。

 今年3月の世界選手権はチーム内にコロナ陽性者が出たことで、1次リーグで棄権と不完全燃焼だった。「本当に悔しい気持ちで一杯だった」と北沢。大会後すぐに「世界選手権で最後まで戦えなかった分、日本選手権ではしっかり頑張ろう」と切り替えたが、またしても悔しい結果となった。

 北沢は「今大会は反省点が多く見つかって、直す所がいっぱいある。来シーズンはその課題を治して、色んな大会に挑めたら」と話した。来季へ、そして4年後の五輪へ。まずはしっかりと休んで、力を蓄える。

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