埼玉・SO山沢拓也抜てき、新戦力でチーム活性化&底上げへ ラグビー日本代表NDS発表

 日本ラグビー協会は31日、6月3日からの夏シーズン合宿に参加する日本代表34人と、NDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)34人を発表した。6月のウルグアイ戦、7月のフランス戦に向け、代表にはノンキャップ9人を含むフレッシュな顔ぶれを選出。リーグワン初代王者に輝いた埼玉のSO山沢拓也(27)らを抜てきした一方、代表予備軍となるNDSにはSO田村優(33)=横浜=らベテランも名を連ね、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(52)は新戦力の台頭による活性化と底上げを期待した。

 新しい力は欠かせない。ジョセフHCは「新鮮なメンバーの2つのチームを選出した。選手層を厚くしてワールドカップに向かっていくことが重要」と選考の意図を説明した。

 新戦力によるチームの活性化と底上げ。狙いを象徴するポジションがSOだ。天才肌の山沢に加え、ノンキャップの中尾と李を選出。ジョセフHCは「常に可能性のある選手」という山沢らの特長を挙げつつ「忘れてはいけない選手は田村」とNDSに回った19年W杯の主力に言及。「彼がいいパフォーマンスをすることを望んでいる。彼がいたことで日本ラグビーがうまくいっていた部分がある」と底力に期待した。

 トンガ戦(11日・秩父宮)と、18日のウルグアイとの初戦はNDSのメンバーが出場。そこから数人が代表に合流し、残り試合を戦う。

 ジョセフHCは姫野、松島らケガで招集を見送られた約10人も含めた78人から、秋のテストマッチでは45~50人に絞り込む方針を表明。「ここから試合に出る選手は、しっかりパフォーマンスを高めていかないといけない」とサバイバルを予告した。

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