前年覇者・多田修平、デーデーが準決勝敗退の波乱 多田「空回りになった」 世界陸上は絶望的

 男子100m準決勝で敗退が決まり、悔しげな表情の多田修平(撮影・北村雅宏)
 男子100m準決勝で敗退が決まったデーデー・ブルーノ(撮影・北村雅宏)
 男子100m準決勝でデーデー・ブルーノ(左)と共に敗退が決まった多田修平(左から2人目)。右は1着の柳田大輝(撮影・北村雅宏)
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 「陸上・日本選手権」(9日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートル準決勝が行われ、2組に登場した前年覇者で、東京五輪代表の多田修平(25)=住友電工=は10秒41の6位に終わった。東京五輪リレー代表のデーデー・ブルーノ(22)=セイコー=も10秒25の3位で、ともに決勝進出を逃した。

 多田は左太もも裏の肉離れで5月のセイコー・ゴールデンGPを欠場。故障明けで今大会に臨んでいた。レース後は「練習では走れたが、試合で高出力になるとハムを使わない走りが出てしまった。痛みや違和感はあって、踏み込めず、空回りになった」と、悔やんだ。これで今夏の世界選手権代表入りは絶望的。「世界選手権は無理なので、しっかり休んでまた1から自分の走りを見直したい。目標はあくまでパリ五輪なので、過程と認識できたらいい。また1から鍛え直したい」と、出直しを誓った。

 2組は柳田大輝(東洋大)が10秒16の1位で通過した。

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