田中希実 朝練イライラも“勝負飯”で解消 1500メートル前にパンケーキ食べていた

 日本陸連は13日、大阪市内で、世界選手権(7月15日開幕、米オレゴン州)の日本代表発表会見を行った。日本選手権の女子1500メートルと5000メートルで代表に内定した田中希実(22)=豊田自動織機=は「春先から自信を少し喪失していた分、世界陸上では自信を持って楽しみたい」と意気込んだ。

 3種目に挑むハードスケジュールを終えたばかり。1500メートルと5000メートルで優勝、800メートルは2位と大活躍だった。一方で、3連覇を果たした1500メートルの当日朝には「すごく怖さがあって、朝練の感触もあまりよくなくて、イライラしていた」とも明かした。

 不安は“勝負飯”で解消した。「甘いものを取った方がイライラが収まるかな?」と、ホテルに隣接していたカフェでパンケーキを注文。「食べた瞬間、頬が緩んで、その一瞬はリラックスできた。余裕をちょっとでも捻出するために一役買ってくれた」と緊張をほぐされた。甘さのないレースは、意外にも糖分が後押ししていた。

 ◆陸上のトラックとフィールドの世界選手権出場への道 各種目最大3枠。日本選手権で内定者が決定し、残りは枠の上限まで次の順に決まる。(1)日本選手権3位以内で、6月26日までの有効期間内に参加標準記録を突破した選手(2)日本選手権3位以内で、6月29日発表のワールドランクで出場資格を得た選手(3)参加標準記録を突破した選手④ワールドランクで出場資格を得た選手。

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