AS・フリーコンビ 銀もリフトが今後の課題に 中島ヘッドコーチ「改善点はある」
「水泳・世界選手権」(20日、ブダペスト)
アーティスティックスイミング(AS)のフリーコンビネーション決勝で、日本(藤井萌夏、比嘉もえ、細川朝香、川瀬由華、木島萌香、鈴木ひかり、柳沢明希、安永真白、吉田萌、吉田理恵)は93・5667点で銀メダルを獲得した。表彰台は2大会ぶり。ウクライナが95・0333点で金メダル。競泳の決勝で、女子100メートル平泳ぎの青木玲緒樹(ミズノ)は1分6秒38で5位。男子100メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が52秒83で7位だった。
ASのフリーコンビネーションを演じた10人のうち6人が昨夏の東京五輪後に代表入り。新生日本は、強豪ロシア、中国が出ていなかったこの種目で銀メダルを手にしたが、今後のチーム種目へ向けてリフトの課題が浮き彫りになった。
次々と豪快で独創的なリフトを繰り出し、優勝したウクライナの直後の演技で気合が空回り。リフトの土台役もジャンパーも無駄に力が入って精度が欠けた。ジャンパーの柳沢は「いいときよりも少し高さが低くなってしまった」と反省した。
経験不足のメンバーが多く、まだまだ演技によって調子の波が大きい。五輪実施種目のチームへ向けて修正が必要で、中島貴子ヘッドコーチは「改善点はある。彼女たちにもできることはある」と奮起を促した。