本多灯が日本人1号の銅 世界記録更新ミラクと3秒差「自分の立ち位置分かった」
「競泳・世界選手権」(22日、ブダペスト)
男子200メートルバタフライ決勝が行われ、昨夏の東京五輪で銀メダルの本多灯(日大)が1分53秒61で銅メダルに輝いた。今大会の競泳メダル第1号。優勝はクリストフ・ミラク(ハンガリー)で、自身の持つ世界記録を更新する1分50秒34の驚異的なタイムだった。
悔しさとうれしさが入り交じった表情で電光掲示板を見つめる。本多は前半を8位で折り返すと、持ち味の後半の追い上げで3位まで躍り出た。ただ、1位とは体2つ分、3秒以上の大差を付けられた。「ミラクに追い付いていないことは悔しいが、まずはメダルという目標をクリアすることができて本当にうれしい。ホッとしている。自分の言いレースができた」と振り返った。
昨夏の東京五輪でも銀メダルに輝いたうれしさとは裏腹に、ミラクに敗れた悔しさがあった。今大会に向けては「一発ジャブを食らわせてやりたい」とライバルへの目標を掲げ、強化合宿を重ねてきた。
リベンジは23年世界選手権・福岡大会にお預け。「立ち位置が分かった。同世代が活躍して、その中で自分はベストタイムも出ていない。これが世界なんだなと分かった。来年の福岡では、日本の意地を見せたい」と先を見据えた。