田中希実 1000メートルで日本新 圧巻の結果も「まだ不十分なタイム」
「陸上・ホクレン・ディスタンスチャレンジ」(22日、深川市陸上競技場)
女子1000メートルで日本記録保持者の田中希実(22)=豊田自動織機=が、昨年8月にマークした自身の日本記録を0秒39更新する2分37秒33で優勝。1500メートル、5000メートルに続く、3種目目800メートルでの世界選手権(7月、米オレゴン州)代表入りへ前進した。
ラスト1周で大きく抜け出すと、ぐんぐんとスピードをあげ、日本新を打ち出した。圧巻の結果も「最低限日本記録、自己ベストを出すことはできたんですけど、やっぱりまだ世界選手権に出て行くには不十分なタイム」と冷静。ただ、800メートルで世界ランキングでの権利獲得を目指す中で、ランクに反映される1000メートルで快走し「やれるだけのことはやり切った」と、うなずいた。
1000メートルから75分後、1500メートルのペースメーカーも務め、“鉄人”ぶりをみせつけた。「1500、5000メートルでもコンスタントに日本記録を上回るタイムで走れるぐらいでないといけない」。慢心なく、世界の舞台を見据えた。