競泳・花車優は医学部も目指した頭脳派スイマー 初の世界選手権で銀メダル獲得
「競泳・世界選手権」(23日、ブダペスト)
競泳男子200メートル平泳ぎは、初代表で22歳の花車優(キッコーマン)が2分8秒38で銀メダルを獲得した。
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初出場らしからぬ落ち着きで、銀メダルに輝いた花車。競技だけでなく学業も優秀。高校2年で平井伯昌コーチにスカウトされるまでは、競技を続けるか、医学部を目指すかで悩んでいたほどだ。
頭の良さは競技にも影響し「どうすれば平泳ぎに練習を生かせるか、どんな体の使い方をすればうまく体を動かせるのか」と、常に思考を巡らせている頭脳派のスイマーだ。大学3年で腰を痛めて泳げない期間も、顧問に体の構造を教わり、成長につなげてきた。
香川県出身で、うどんが好物。世界選手権レース前の選手紹介では、お笑い芸人・オードリーの春日の鉄板ネタを披露するなど、おちゃめな一面を持つ。24年パリ五輪へ向けて、これからの活躍が楽しみだ。(デイリースポーツ・谷凌弥)