ノルディック複合、26年五輪は男子のみで“残留”30年は確約されず メダル国偏り懸念

北京冬季五輪のノルディックスキー複合男子団体の後半距離で力走する渡部暁斗(左)=2月(共同)
北京冬季五輪のノルディックスキー複合男子個人ラージヒルで銅メダルを獲得し、笑顔の渡部暁斗=2月(共同)
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 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、理事会を開催し、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での実施種目を最終決定した。スキージャンプ女子のラージヒル、モーグルのデュアルモーグルなどを採用した。

 今月に入り、AP通信が男女共同参画を進めるIOCが複合競技を除外する可能性を報じていたが、ミラノまであと3年半しかない状況を理由に26年大会は残留が決定。ただ、女子複合の採用は見送られた。同競技は1924年から冬季五輪の種目として採用されてきたが、現状では女子が参加していない唯一の五輪種目。IOCは複合において、4カ国がメダルを独占している状況から、欧州以外での競技の普及、視聴者数の低迷を問題視しており、30年五輪については「今後の進展にかかっている」とした。

 スキージャンプとクロスカントリーの複合で競う同競技は第1回冬季五輪の1924年シャモニー大会から実施。勝者は「キング・オブ・スキー」と称されてきた。日本は荻原健司を擁した92、94年五輪で団体金メダルを獲得。近年では渡部暁斗が3大会連続で個人メダルを獲得している。除外報道を受けて、渡部暁は自身のツイッターで「もし本当に検討されているなら残念です。競技の面白さで決めて欲しいと思いますし、複合女子は数年前から大会規模を少しずつ拡大して、レベルも上がってきています。オリンピック競技として採用してもらえればジェンダー問題はクリアになるはず」と、訴えていた。

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