入江聖奈やはり今年で引退「カエルのために人生努力」大学院進学でカエルの研究者目指す

 女子最優秀選手に輝いた入江聖奈(撮影・園田高夫)
 最優秀コーチ賞の伊田武志コーチ(左)と女子最優秀選賞に輝いた入江聖奈(撮影・園田高夫)
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 日本ボクシング連盟は26日、都内で2021年度優秀選手・コーチ年間表彰式を開催した。昨年の東京五輪の女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(21)=日体大が、女子最優秀選手賞を受けた。大学卒業とともに現役引退を示唆していた入江は、改めて「11月の全日本(選手権)をラストにする」と明言。その後は、大学院に進学を希望しており「カエルのために生きてカエルのために死ぬ人生へ努力して参ります!」と、大好きなカエルの研究者の道を歩むという。

 7月には、関東大学女子トーナメントに出場予定。今年9月のアジア大会(杭州)が延期となり、11月の全日本選手権が現役最後の試合となる見込みの入江は、引退の決断を「研究もボクシングも甘くない。二足のわらじでできる人はできるけど、私は不器用なので」と説明した。また「スパッとやめるのが私の美学というか…。金メダルを獲れたのが一番大きい」と話した。

 研究の動機については「シンプルにカエルが好き。生息地が奪われて生態系が乱れている。カエルがいなくなるのも困るし、そういうのはいつか人間にも戻ってくること」と入江。ただ、現在は体育学部に籍を置くだけに目指す道は難関だ。8月末の受験に向けて練習の傍らで一日4時間の勉強も続けている。この日手にした五輪金メダルの報奨金100万円も「博士も考えたら学費がかかる」と、自分への投資に使うことになる。

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