近代五種が新種目候補にSASUKE採用、最後は“そり立つ壁” 山田勝巳待望論も
国際近代五種連合(UIPM)は27日、トルコ・アンカラで開催するW杯後に行うテスト大会で、新たな5番目の種目候補として、日本のTBSの人気番組で、年末の風物詩となっている「SASUKE」の障害物を採用した「忍者競争」を採用したと発表した。
障害物は9つで、「ロープスイング」「フレーム」「ビーター」「オーバーアンダースルー」「ホイール」、「ウォールフリップ」、「リング」、「平均台」と最後に「津波壁」とあり、「SASUKE」名物の“そり立つ壁”とみられる。
TBSによると、国際連合の要請に応じて4種類の番組セットを提供。テスト大会には19カ国の選手が参加。海外の忍者競争のチャンピオンも参加するという。
ネット上では「俺にはSASUKEしかないんです」の名言でお馴染みの「ミスターSASUKE」の異名を持つ山田勝巳待望論も。「オリンピック選手山田勝巳きたぁぁ!」「山田勝巳、日本代表監督やん」と盛り上がりをみせている。
同連合は今年に入り、2028年ロサンゼルス五輪から馬術を除外し、新種目の候補として障害物競走を試験的に導入すると発表。テスト大会を経て、総会で正式に採用するか決定するとしている。
近代五種は1912年のストックホルム五輪から採用され、フェンシング、競泳、射撃、ランニング、馬術で行われてきた。ただ、昨夏の東京五輪において、ドイツのコーチが馬に暴行する事件が発生した後、同連合は昨年11月に馬術の廃止を議論。当初はクロスカントリー自転車が代替競技として採用されるとみられていたが、トライアスロンとの軋轢を引き起こしかねないとの懸念から障害物競走が第1候補に挙がっていた。
「忍者競走」は「SASUKE」から派生した米国版の「NINJA WARRIOR」など世界的にも広がりをみせており、同メディアによると10億人の視聴者がいるという。若者人気から候補として白羽の矢が立った。