池江璃花子「ここまで夏に強化できる年はこの先ない」アジア大会延期も前向き
「競泳・日大中大対抗戦」(2日、東京辰巳国際水泳場)
女子400メートル自由形タイム決勝が行われ、昨夏の東京五輪代表の池江璃花子(ルネサンス)が4分21秒70だった。
レースは池江のみの出場で、白血病から復帰後に同種目の出場は2度目。「15秒くらいで泳ぎたいなと思っていた。周りがいなかったので、どれくらいの速度で泳いだらいいのか分からなかった」と振り返った。他に選手がいなかったため、コースを間違えてしまい、審判員から声をかけられる場面もあった。
代表入りをしていたアジア大会、世界ユニバーシティー大会が新型コロナウイルスの影響で延期。「選ばれていた選手は、ほとんどが気持ち的にも体的にも動く気がなくなったと思う。私もその中の1人」とかなりショックを受けている様子だった。
ただ、その中でも前を向き、24年パリ五輪へ向けて「ここまで夏にしっかり強化できる年はこの先ない。今年はこつこつ積み上げて、この夏の結果を冬まで、冬の結果を来年、再来年に生かせるような年にしたい。この悔しい気持ちをいつか国際大会に出たときにぶつけられるようにしたい」と語った。