フェンシング合宿 男女関係は否定 武井壮会長“続報”懸念も「絶対ないと言ってた」
日本フェンシング協会の武井壮会長(49)が2日、都内で開催した理事会後に取材に応じ、6月に沖縄県で行われた男女エペ日本代表合宿で連日レジャーに興じていたと「週刊文春」に報じられたことについて、約1時間にわたって状況を説明した。参加者にヒアリングした結果、当初から長期遠征後のリフレッシュも兼ねた合宿だったといい「遊んでいたわけではない。合宿内容は適切なものだった」と理解を示した。ただ、一部コーチらの家族が一緒に宿泊していた事実は「不適切だった」と認め、助成金約200万円の申請は見送った。
また、当該記事では、既婚の男子選手と女性スタッフが仲むつまじく同行する様子がセンセーショナルに報じられた。それを踏まえ、2人に直接ヒアリングした武井会長は「『不適切な行動は絶対にない』と言っていた」と報告。ただ、いわゆる“文春砲”は報道内容を否定した後に第2弾、第3弾で新事実が報じられる恐れがあることを念頭に、武井会長は「続報みたいなものが行われる可能性があるよ。そうなると大変なことになるが、それでもないと言い切れるか?」と念押しした上で、「絶対にないです」と確認したという。
「ただ、疑念を感じさせるような対応があったのは事実。公共の予算を使う合宿で、透明性、信頼性を高めるためにも、今回は助成を見送る」と説明。また、この女性スタッフは女子フルーレのコーチではあるものの、広報として日本協会が業務委託契約を結んでおり、このエペ代表合宿の後も別種目の合宿に帯同していたといい「(今回の)派遣は適切だった」との認識を示した。
現時点では日本協会として問題視する行動はなかったものの、今後も継続して調査する。「(合宿での)全ての活動、現地での(行動の)詳細はこの短い時間では把握できていないと感じている。今後も引き続き調査しつつ、万が一、不適切なものがあれば、第三者委員会を立ち上げて調査を依頼する可能性もある」と語った。
また、フェンシング代表関連の週刊誌報道が相次いでいることについて、武井氏はタレントである自身が会長に就任したことも一因と推測。「(選手が)プライベートでも公の代表活動でも、ミスをすることが100%ゼロになることはないと思っている。(会長就任後に)代表を集めてミーティングし、ご飯に行ったり、遊びに行っても、公人として盛られるリスクがあると説明した。長くはない代表の時間を、まっすぐな気持ちで強く使い切ってほしい」と呼びかけた。