池江璃花子 アジア大会延期も前向く「夏に強化できる年はこの先ない」

 「競泳・日大中大対抗戦」(2日、東京辰巳国際水泳場)

 女子400メートル自由形が行われ、昨夏の東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス、写真=は4分21秒70だった。レースは池江の単独出場で、白血病から復帰後に同種目に出場するのは2度目。目標より7秒近く遅れ「周りがいなかったので、どれくらいの速度で泳いだらいいのか分からなかった」と振り返った。

 代表入りしていた今年のアジア大会、世界ユニバーシティー大会が延期となり、今夏の国際大会出場は不透明に。「選ばれていた選手ほとんどが、気持ち的にも体的にも動く気がなくなったと思う。私もその中の1人」とかなりショックを受けている様子だった。

 ただその状況でも、「ここまで夏に強化できる年はこの先ない」と前を向く。今後は、大学生最後の日本学生選手権(8月29~31日、東京辰巳国際水泳場)などの国内大会を経て、24年パリ五輪まで成長を続けていく。「あと2年はあっという間。1試合1試合大事にして、この悔しい気持ちをいつか国際大会でぶつけられるようにしたい」と先を見据えた。

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