堀米雄斗 本領発揮で決勝進出「ラン」で高得点勢い乗った「自分の滑りができた」
「スケートボード・ストリート・パリ五輪予選対象大会開幕戦」(2日、ローマ)
準決勝が行われ、男子は東京五輪金メダルの堀米雄斗(23)=ミクシィ=が254・60点の3位に入り、日本勢でただ一人、8人による3日の決勝に進出した。
11位と出遅れた準々決勝から一転、男子の堀米は45秒間に技を連発する「ラン」で高得点を出し、勢いに乗った。2回目に全体3番目となる87・39点をマーク。続く得意の一発技「ベストトリック」の1、2回目に難技をきっちり決めて得点を伸ばし「自分のいい滑りがちゃんとできた」と手応えを口にした。
今大会からラン1回が必ず合計に採用される方式となり、その重要性が高まった。2回目は代名詞の「ノーリー・バックサイド270」から板の裏で手すりを滑る技を盛り込むなど高難度の構成をノーミスで披露。堀米らしい独創性豊かな滑りで格の違いを示し、余裕を持って決勝に進んだ。
本領発揮となったが、脚を痛めたようで「明日(3日)になったらどうなるか」と話す状態が気がかりだ。決勝で「出していない技を出したい」という決意を果たせるか。