玉鷲 4場所連続金星へ「二人がかり」で順調アピール 関取最年長 百戦錬磨の37歳

 「大相撲名古屋場所」(10日初日、ドルフィンズアリーナ)

 幕内玉鷲(37)=片男波=が5日、異色の稽古で順調な調整をアピールした。この日は都内の部屋で、序二段2人を同時に相手にする「二人がかり」で計16番取るなどして調整。今年3月頃から取り入れたユニークな稽古でもみっちりと汗をかいた。

 電話取材に応じた関取最年長の37歳は「きついっすね」と言いつつ「歳を取ると足腰が弱くなる。そこを2人でやって鍛えている。この運動は、体に合っているなと思う」と納得の様子。師匠の片男波親方(元関脇玉春日)は「本場所でも横につかれたりとか、最悪の事態がある。それをどう回避するかというのにいい。結構しんどいからいい稽古になる」と狙いを説明した。

 玉鷲は横綱照ノ富士から3場所連続で金星を獲得中。4場所連続金星となれば、昭和以降では土佐ノ海、北勝富士に続く3人目で、同じ横綱からは初となる。「もちろん、楽しみにしているので、それは。負けないように頑張っていきたい」。百戦錬磨のベテランが、元気いっぱいに快挙を狙う。

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