田中希実が世陸3種目出場へ「誰もやっていないことをやるのはプラス」出発前日大会出場

女子1500メートル決勝で独走する豊田自動織機・田中希実(撮影・北村雅宏)
女子1500メートル決勝で独走する豊田自動織機・田中希実(撮影・北村雅宏)
女子1500メートル決勝で独走する豊田自動織機・田中希実(撮影・北村雅宏)
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 「陸上・兵庫選手権」(9日、神戸ユニバー記念競技場)

 世界選手権(15日開幕、米オレゴン州)を前に、東京五輪の女子1500メートルで日本人初の8位入賞を果たした田中希実(22)=豊田自動織機=が、1500メートル(タイムレース)にオープン参加し、4分10秒88だった。10日の米国への出発前日まで実戦で調整し、「私は(試合に)出て初めて調子がつかめるので、考えるより体を動かした方が早い」と話した。

 世界選手権では800、1500、5000メートルと異例の3種目に出場する。追加で出場が決まった800メートルについては、当初はランキングで届かず、辞退者が出たことで追加で出場機会を得た。3種目すべての決勝までのスケジュールは10日間8レースと過密だが「チャレンジャーの気持ちで臨める。誰もやっていないことをできるのは自分にとってプラスになる」と言う。

 今大会では、まず1500メートルと5000メートルの決勝進出、入賞を目指し、800メートルでは初めて世界のスピードを体感することになる。過密スケジュールにも臆することなく「勝負できるかより、運とか向いてきたメッセージ的なものを受け取った方がいい。中途半端でも、来年以降に今年の経験があったからだと思える何かがあるかもしれない」と将来を見据える。前代未聞の戦いを前に「3種目で納得いく結果を出すことが第一の目標。そこをいかに楽しむか」と気持ちを高ぶらせていた。

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