男子バレー日本 ドイツに勝利 高橋14得点躍動「リズムを作ることができた」
「バレーボール男子・ネーションズリーグ・1次リーグ」(9日、丸善インテックアリーナ大阪)
1次リーグが行われ、男子史上初の決勝大会(20~24日、イタリア)進出を決めている日本はドイツを3-1で撃破し、9勝2敗とした。試合前には、自民党の安倍元首相の死去を受け、黙とうが行われた。昨夏の東京五輪覇者のフランスはアルゼンチンに3-1で敗れて、8勝3敗。
体を大きくしならせて、相手のコートを打ち抜く。大阪大会初のスタメンとなった高橋藍(20)=日体大=が、14得点と躍動した。「スタートから自分の仕事をして、レシーブからチームの雰囲気、リズムを作ることができた」と汗を拭った。
この日はエースで主将の石川祐希(26)=ミラノ=のサーブのワンポイント起用はあったものの、主力は温存した。1-1で迎えた第3セット。高橋の強烈なスパイクなどで得点を重ねて逆転し、その勢いのまま第4セットももぎ取った。
高橋は昨夏の東京五輪でアタッカーとして29年ぶりの8強入りに貢献。五輪後は日体大に在学しながら、石川もかつて籍を置いたイタリア1部のパドバに所属。約4カ月のリーグ戦を戦い抜いて経験を積んだ。
24年パリ五輪の活躍に期待がかかる次世代のエース候補。10日には16年リオデジャネイロ五輪金メダルのブラジルと対戦する。「ファイナルへ向けて、日本のバレーボールをやって次につなげていきたい」と意気込んだ。