四大大会カザフ勢初V ルバキナ感慨「一生忘れない」
「テニス・ウィンブルドン選手権」(9日、ロンドン)
女子シングルス決勝で第17シードのエレーナ・ルバキナ(23)=カザフスタン=が第3シードのオンス・ジャブール(チュニジア)を3-6、6-2、6-2で逆転勝ちし、カザフスタン選手初の四大大会制覇を果たした。優勝賞金200万ポンド(約3億3千万円)を獲得した。
ルバキナは伝統の優勝皿を手にし「まるでおとぎ話のようで一生忘れることはない」と感慨に浸った。第1セットを落としたが、184センチの長身からの強烈なサーブで流れを取り戻した。モスクワで生まれ育ち、2018年、カザフスタンのプロ活動への支援申し出を受けて国籍変更。ロシア選手が除外された大会で頂点に立った。ポーカーフェースが崩れたのは記者会見で両親について尋ねられた時。「きっと誇りに思ってくれると思う」と涙があふれ出た。