418日ぶり復帰星の朝乃山「もう一度みなさんに応援してもらえるように相撲に向き合っていきたい」
「大相撲名古屋場所・2日目」(11日、ドルフィンズアリーナ)
6場所出場停止処分が解けた元大関で三段目西22枚目の朝乃山(高砂)が、剛士丸(武蔵川)を寄り切って復帰戦を飾った。
立ち合いでやや変化した相手にも動じず素早く右を差すと、左上手も引いて寄り切り。昨年夏場所11日目以来418日ぶりの本場所の土俵で白星を挙げ「もう一度、本場所の土俵で相撲をとらせていただけることに感謝の気持ちを忘れず、一日一番やっていきたい」と復帰をかみ締めた。
西の花道から入場すると、観客から大きな拍手。「自分の不祥事で、お客さんも1年待ってくださったので、すごくうれしかった」と感謝した。控えで出番を待つ間には天井を見つめることもあり「1年ぶりの本土俵でとらせてもらえることがうれしかったので、上を向いていた」と胸中を明かした。
出場停止前とは「違います。いろんなプレッシャーがありますし、違います」と不祥事の過去を背負う覚悟も。「もう一度、日本相撲協会、ファンのみなさんに応援しもらえるように、相撲に向き合っていきたい」と信頼を取り戻す精進を誓った。
朝乃山は大関だった昨年の夏場所中に、外出禁止期間の飲食店通いが発覚。調査への虚偽報告もあり、6場所出場停止と6カ月の報酬減額50%の処分を受けた。