100点爆勝バスケ男子、NBA渡辺効果「インパクト大きい」ホーバス監督の想像以上

 「バスケットボール男子・アジア・カップ・1次リーグ、日本100-68カザフスタン」(13日、ジャカルタ)

 1次リーグ初戦で、FIBAランク38位の日本が、同68位のカザフスタンから100得点を挙げて快勝発進を果たした。前半は45-48とリードを許して折り返したものの、後半は守備から立て直し得点を重ねて会心の逆転勝利。試合から一夜明けた14日、トム・ホーバス監督は現地からオンラインで取材に応じ「まずは勝ったことが大きい」と手応えを示した。

 今大会は、米NBAでプレーする渡辺雄太(27)が東京五輪以来約1年ぶりに日本代表に合流。初戦から29分26秒プレーし、両軍最多の21得点をたたき出すなど存在感を放った。

 渡辺加入について、指揮官は「NBA選手がチームに入って、若い選手のエネルギーが上がったのは間違いない。渡辺のインパクトが思ったより大きかった」と本人のプレーはもちろん、チームへの相乗効果の大きさに感嘆。チームの戦術にもすぐにアジャストし「(合流から)短い間一緒に練習したが、やっぱり彼はプロなので、すぐにうちのプレースタイルをわかっていた。この経験は来年のW杯に向けても大きい」と大きくうなずいた。

 渡辺は「カザフスタンのシュートがよく決まっていた場面で、みんな集中を切らさず前半のしんどい場面を乗り切れたのが、後半の爆発につながったのかなと思っている。すごくチームとしての可能性をかなり感じた試合だった」と手応えを強調。また、プレー時間は約13分間ながら8得点8アシスト2スチールと躍動したPG河村勇輝(21)について、「彼の視野、パスセンスがすごいのは練習からわかっていた。昨日の試合のMVPは彼(河村)なんじゃないかなと思っている」と称賛した。

 15日のシリア戦に向けては「ランクで言うと自分たちの方が上だが、力があるチーム。簡単に勝てる相手ではない。ディフェンスをしっかりやって、速い展開からいいシュートを打つバスケをやっていきたい」と渡辺。指揮官も「(相手どうこうよりも)うちのバスケをちゃんとやったらいいと思う。自信あります。頑張ります」と力を込めた。

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