田中希実が今季自己最高の4分5秒30で日本初の準決勝進出 女子1500m予選
「陸上・世界選手権」(15日、ユージン)
女子1500メートル予選が行われ、昨年の東京五輪で8位入賞した日本記録保持者の田中希実(22)=豊田自動織機=は、予選2組で今季自己最高となる4分5秒30の同組7着。6着以内の着順には入らなかったが、全体14位のタイムによってこの種目で日本初となる準決勝(日本時間17日)へ進出した。
田中はスタート直後から先頭に立ち、レースを五輪二連覇のキプイエゴン(ケニア)に先行してレースをけん引。中盤以降も6位以内をキープしたが、ゴール手前のデッドヒートで抜かれた。
田中は今大会で世界陸上では800、1500、5000メートルの個人3種目に出場。世界陸上では日本人初で、10日間で最大8レースに出場する可能性がある。異例の挑戦について大会前には「チャレンジャーの気持ちで臨める。誰もやっていないことをできるのは自分にとってプラスになる」と話していた。