歴史作ったサニブラウン、日本勢初の決勝は10秒06で7位「来年はメダル」 世界のトップと真っ向勝負
「陸上・世界選手権」(16日、ユージン)
男子100メートル決勝が行われ、日本人初、五輪を含めた世界大会では1932年ロサンゼルス五輪の“暁の超特急”吉岡隆徳以来90年ぶりの決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(23)=タンブルウィードTC=は10秒06で7位に終わった。優勝はカーリー(米国)で9秒86。米国勢が表彰台を独占した。
日本勢で初めて立った夢の舞台で、真っ向勝負を挑んだ。準決勝後、決勝残ったらよーいどん、なんで、全力でいってやろうかなと思う」と話していた言葉通り、全力で世界に挑んだ。レース後は「ちょっと準決勝で使い切った感じがあった。動きはよかったんですけど、最後甘かったですね。準決勝より緊張しなくて、わりと冷静だった。これを糧に、来年あるんで、そこでリベンジしてメダル獲りたいなと思います」と、語った。
飛躍が期待された昨夏の東京五輪では、ヘルニアからの200メートルで予選敗退した。万全の状態を取り戻し、帰ってきた夏の大舞台。「歴史を作りにきた」。さらなる未来を予感させる有言実行だった。