バスケ日本 イランに敗戦も渡辺雄太「一喜一憂しない」決勝Tへ若手鼓舞「下向くな」
「バスケットボール男子・アジア・カップ・1次リーグ、日本76-88イラン」(17日、ジャカルタ)
1次リーグC組で、世界ランク38位の日本は、最終戦で同23位のイランに76-88で敗れた。日本は2勝1敗でC組2位となり、19日の決勝トーナメント1回戦でD組3位・同34位のフィリピンと対戦する。NBAでプレーする渡辺雄太(27)はイラン戦から一夜明けた18日、オンラインで取材に応じ「負けを引きずる必要はない。若手にとって勉強になったと思う」と前向きに振り返った。
渡辺はチーム最多17得点10リバウンドの「ダブル・ダブル」を達成するなど奮闘したが、チームとしては攻めあぐねた。218センチの元NBAプレーヤー、ハダディを中心としたイランのプレーに苦戦し、3ポイントシュートもなかなか決まらず主導権を握れなかった。
渡辺は「今回若くて経験が足りない選手が多い中、やれるなと感じた」と手応えを強調。試合後もチームメートに「下を向く必要は全然ない」と伝えたといい、「イランは国際大会を経験しているメンバーがいて(日本の)弱い部分を突いてきた中、自分たちは対応しきるだけの経験がなかった。今は若い選手が多いので、どれだけ学んでいけるかが大事。負け方は良くなかったが、だからといって自分たちはダメだと思う必要はない」と説明。また、第4Qは若手主体で追い上げる見せ場もつくっただけに「ああいう時間は彼らのアピールの時間。ああやって必死な姿を見て僕もうれしいし、(彼らは)代表をこれから10年近く支えていくだろう中で、ああいう経験は大きいのではないか」とうなずいた。
目標としていた1次リーグ3連勝での1位突破はならなかったが、「一喜一憂しない。1試合悪い試合があるとオーバーリアクションしがちだが、負けるときは負けるし、シュートが入らないときは入らないので」と切り替えを強調。準々決勝進出が懸かる19日のフィリピン戦に向けても「負けたら終わりなので集中しないといけないが、昨日の負けで考えすぎたり、引きずったりする必要は全くない。また日本らしくディフェンスから守って、走って、シュートを決めてとシンプルにやっていけたら」と語った。
ここからは一発勝負となるが、指揮官は「たくさん試合やりたいから絶対に負けたくない。(今の日本代表は)強いチームになりそうだと思っているので、明日負けたら残念。絶対に負けたくないので、ベストで勝負したい」と力を込めた。