北口榛花が日本女子初の予選トップ通過の快挙「自分でもびっくり」 女子やり投げ初のメダル射程
「陸上・世界選手権」(20日、ユージン)
女子やり投げ予選が行われ、日本記録保持者の北口榛花(24)=JAL=が1投目で全体トップとなる64メートル32を記録。自動決勝進出ラインの62メートル50をクリアし、一発でファイナル進出を決めた。
日本陸連によると女子の全種目において、日本の女子が予選をトップで通過したのは史上初。メダルへの期待が大きく高まった。武本紗栄(22)=佐賀スポ協=も59メートル15の全体11位で決勝に進出。複数での決勝進出も初の快挙となった。
6月には世界最高峰のダイヤモンドリーグで日本勢初の優勝を飾った勢いを、オレゴンでもみせつけた。一投目で力強いやりを放つと、予選を一発クリア。満面の笑みでコーチのいる観客席への駆けだした。予選後は「コーチに1本目を大事にして、全力で投げろって言われていた。自分でもびっくりしちゃった」と、振り返った。
64メートル32は日本人が海外でマークした最高記録で、世界選手権の日本人最高記録。確かな手応えを持った24歳が、女子やり投げ初のメダルを射程圏に22日の決勝に向かう。