王者リネール、パリ五輪Vへ照準「全ては準備」日本の柔道少年に柔道着あげる太っ腹も
日本ツアーを行っているサッカー・フランス1部のパリ・サンジェルマン(SG)が21日、東京都文京区の講道館を訪れ、フランス代表FWキリアン・エムバペ(23)ら選手7人が柔道体験会を行った。また、パリSG柔道チームの男子100キロ超級五輪4大会連続メダリスト、テディ・リネール(33)も一緒に来日し、体験会に参加。リネールは日本の報道陣の取材に応じ「五輪が全て」と、集大成と位置づける自国での金メダル奪還に強い意欲を示した。
リネールは08年北京五輪で銅メダル獲得後、12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪で2連覇し、昨夏の東京五輪は銅メダル。個人では連覇が途切れたものの、初めて実施された混合団体戦ではフランスを初代金メダルに導き、24年パリ五輪への現役続行に意欲を示していた。
今月、1年ぶりの国際大会出場となったグランドスラム(GS)・ハンガリー大会で優勝し“絶対王者”健在ぶりを誇示したばかりだが、「自分が国際的にトップレベルにあることはうれしい。ただ、全ての大会は勝ち負けというよりもパリ五輪への準備です。五輪が全てなので」と、あくまで24年夏に全ての照準を定めた。
また、日本の柔道少年たちとの交流会では、終わった後に自身のサイン入りカードを参加者に配布。さらに、即席のクイズ大会で正解した子供には、自身が着ていた帯や柔道着をプレゼントする“太っ腹”ぶりも見せた。そのため引き揚げる際には上半身裸となったが、大会出場直後とあって引き締まり気味の筋肉隆々の巨体があらわになり、絶対王者の貫禄と豪快さを強烈に印象づけて去って行った。23日には帰国予定だという。