女子やり投げ・北口榛花 全体トップで決勝進出へ 自己ベストマークで満面の笑み
「陸上・世界選手権」(20日、ユージン)
女子やり投げ予選で北口榛花(JAL)が1回目に今季自己ベストの64メートル32をマークし、全体トップで22日(日本時間23日)の決勝に進出した。女子5000メートルは予選2組の田中希実(豊田自動織機)が今季自己ベストの15分0秒21で9着となり、タイムで拾われて23日(同24日)の決勝進出。男子400メートル準決勝はウォルシュ・ジュリアン(富士通)が1組6着、佐藤風雅(那須環境)が2組5着で決勝に進めなかった。
自身の記録を確認すると、跳びはねるように全身で喜びを表現した。北口はいきなり64メートル32をマークし、予選通過ライン(62メートル50)を悠々超えた。64メートルを上回ったのは日本記録を2度更新した2019年以来で「64は超したいけど(最近)超せない数字だった。1投目で超せて良かった」と満面の笑みだ。
チェコ人のセケラク・コーチの助言が好記録につながった。いつもは高く投げるように言われるというが「今日は風が強いから低めに」との指示通り遂行。集中力を高めた小気味よい助走から勢いよくやりを投げ放った。
前回19年世界選手権はわずか6センチ差で予選落ち。スタンドから決勝を見つめた屈辱を糧に、まずは第一関門を突破した。目標は入賞というが「調子がいいことは証明された。自信を持って臨みたい」と気合を入れた。