ロコ・ソラーレ“同じメンバー”で異例8季目始動「世界的に珍しくなってきた」
カーリング女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが23日、新シーズンへの始動を前にオンラインで会見を開いた。スキップの藤沢五月(31)を筆頭に、吉田知那美(30)、鈴木夕湖(30)、吉田夕梨花(29)の4人は不動のまま異例の8シーズン目を迎える。藤沢は「五輪が終わって引退した選手がいたり、新しいメンバーのチームなど、気持ち新たにスタートしてくる。私たちは同じメンバーで戦い続けられるので、私たちも新しいチャレンジをしてワクワク、ドキドキ感、そして楽しい気持ちを(持って)このチームらしくスタートしたい」と意気込んだ。
15年の藤沢加入以来、ロコ・ソラーレは氷上ではほぼ不動のメンバーで戦ってきた。五輪シーズンを終え、国内外で多くのチームは再編に動く中、吉田知は「ロコ・ソラーレとして2度の五輪を経験し、このメンバーでまた新しいシーズンを迎えられることがうれしい。日本もそうだが、こんなに長く同じメンバーで戦い続けること自体、世界的に珍しいチームになってきました」と笑いながら誇った。
「ここからは前例がないので、誰かをマネしたり参考にすることが難しく、全ての瞬間を自分たちで考えて、自分たちでつくりだし、自分たちで歩んでいかないといけない。世界一の目標に一歩届かなかった昨季だったので、未知の挑戦になるが、このメンバーで楽しんで突き詰めていけたらと思う」と力を込めた。
また、5人目のメンバーである石崎琴美(43)も残留が決定。北京五輪シーズンを最後と位置づけていたものの、チームから「もう1シーズンやってもらえますか?」と打診され、続投を決意したという。「ロコや4人に素晴らしい経験をいっぱいさせてもらい、恩返ししたい気持ちもある。今季もいいときも悪いときもチームで一歩ずつ前に進めるように」と語った。
北京五輪で日本勢初の銀メダルに輝いた昨季は、5月の日本選手権を制して長いシーズンを締めくくり、2カ月間は休養。8月から氷上での練習を再開するが、藤沢は「まずはしっかり自分たちの課題を見つけて練習していくことが大事になってくる」と話した。