照ノ富士 名古屋Vお預け 共に来日した逸ノ城との決定戦願うも「自分の弱さが出た」
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(24日、ドルフィンズアリーナ)
平幕逸ノ城が12勝3敗で初優勝を飾った。宇良を寄り切って3敗を守った後、トップに並んでいた横綱照ノ富士が大関貴景勝に敗れて優勝が決まった。
横綱照ノ富士が連敗で4敗目を喫し、2場所連続8回目の優勝を逃した。結びで勝てば逸ノ城との優勝決定戦だったが、貴景勝に押し込まれ足が出た。
名古屋での初優勝は今年もかなわず。今年中の達成を掲げた2桁優勝回数の目標は来年に持ち越し。「来場所に向け、また一から体を作り上げたい」と、雪辱を期した。
逸ノ城はモンゴルから同じ飛行機で来日した。「一緒に(日本に)来て、できたら千秋楽、決定戦をと思っていたけど自分の弱さが出た。(逸ノ城は)何回も優勝を争っていたから、今場所、その番が来た」と、戦友への思いを語った。
今後もライバルになるかと問われると「自分のライバルは自分なので」と孤高の横綱のプライドをにじませた。