初Vの逸ノ城「大関を目指していきたい」一夜明け会見で決意
大相撲名古屋場所で初優勝した幕内逸ノ城(29)=湊=が25日、愛知県岩倉市の部屋宿舎から一夜明けのリモート会見に臨んだ。
落ち着いた表情の逸ノ城は「昨日はゆっくり寝られた。ホッとしてます」と心境を吐露。モンゴルの両親にも前夜に連絡し「『よく頑張ったな』って言われました。本当に優勝したんだなって思いました」と初優勝の実感を味わった。
初日から6連勝した後に連敗。「正直、6連勝した時に『もしかしたらいけるんじゃないか』とちょっと意識した」と明かし「やっぱり考え過ぎたところもあったので『これはダメだ』と。そこで切り替えて集中できた」と、ターニングポイントを振り返った。
12年前に同じ飛行機で来日し、ともに鳥取城北高に相撲留学した照ノ富士に競り勝っての初V。「何回か優勝争いをしたことはあるが、照ノ富士関とは初めて。(自身が)活躍できなくて、優勝争いをしていくことができなかった。今回はそれができて、一緒に来た仲間として本当によかった」と、感慨をにじませた。
秋場所では三役復帰が確実。「優勝したことをきっかけにして、しっかり上を目指せるように頑張っていきます。三役、大関を目指していきたい」と決意を示し「自分から圧力かけて出る、前に踏み込んでいく、まわしを取れたら一番いい。そういう相撲を取っていったら、いけるかなと思う」と自信を見せた。