２０２０年の大相撲１１月場所で引退した元小結臥牙丸のジュゲリ・ティムラズ氏（３５）の断髪式が３０日、都内で開かれた。新型コロナウイルスの影響で師匠の木瀬親方（元幕内肥後ノ海）は欠席となったが、宮城野親方（元横綱白鵬）ら約２５０人が出席。整髪後、ジョージアの民族衣装・チョハに着替えたティムラズ氏は「みなさんに来ていただいて心から感謝しています」と謝意を述べた。

　１５年から交際していた日本人女性（３３）とこの日、婚姻届を提出したことも発表。断髪式の前に親族のみで人前結婚式を行ったといい「現役中から支えてくれて、励ましてくれた。一緒にいると楽しくて自分らしく変えなくていい」と幸せいっぱいの笑みを浮かべた。

　０５年九州場所で木瀬部屋から初土俵を踏み、０９年九州場所で新十両、１０年名古屋場所で新入幕。約２００キロの巨体を生かした押しを武器に、幕内在位は３６場所で最高位は小結を務め、敢闘賞２回、金星１個を獲得した。

　引退後は、昨年３月の体重２２０キロから９０キロ近い減量に成功して１３２キロに。現在はＹｏｕＴｕｂｅで公式チャンネルを開設するなどして相撲の魅力を発信しており「日本を故郷だと思っている。相撲を広げていきたいし、人を助けるような仕事もしたい。第２の人生も自分らしく人に喜んでもらえるような仕事をしたい」と意欲を語った。