17歳・田中健跳 サーフィン東京五輪の聖地でV 「日本一になって世界を回りたい」

 「第3回なみのり甲子園」男子高校生の部で優勝した田中健跳(撮影・伊藤笙子)
 高校生男子の部で優勝した田中健跳
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 「サーフィン・なみのり甲子園」(7月31日、釣ヶ崎海岸)

 サーフィンの大会、第3回なみのり甲子園が7月31日に、千葉県一宮町の釣ケ崎海岸サーフィンビーチで行われた。男子高校生の部では田中健跳(けんと、17)=大原高=が優勝し、女子中高生の部は松野杏莉(14)=一宮中=が制した。東京五輪のサーフィン競技が実施された“聖地”で、2018年にスタートした大会。コロナ禍で19年以来3年ぶりに開催された大会を振り返る。

 35度を超える炎天下の大会を制した田中は「最高にうれしいです」と、満面の笑顔で優勝旗を掲げた。高校生の部の決勝は、海も静けさを増した夕方5時頃に開始。「波がなくて結構焦っていた」と話すが、訪れたチャンスを見逃さずに1回目のライディングで、決勝に進出した選手唯一の7点台をマーク。そのまま逃げ切り、頂点に立った。

 競技を始めたのは小学5年生。父がサーフィンをやっていた影響だという。高校進学からは練習環境を求めて、東京から千葉に移住。現在は登校前の早朝と、放課後に練習に励んでいる。

 重視しているのは基礎の部分。「自分の武器ではないが、基本をちゃんとやっている」と、地力を高めることで、どんな大会でも大きくミスをしないのが持ち味と語る。7月に行われたJPSA(日本プロサーフィン連盟)プロトライアルでは、基準点を突破して連盟からプロ公認。来年からプロサーファーとして活動していく。

 今大会の会場は五輪で初めてサーフィン競技が実施された“聖地”。昨夏の東京五輪もテレビで観戦したといい「本当にすごい。よくここの海に入るので、同じ環境でうまい選手を見られて勉強になった。頑張ろうと思った」と刺激を受けた。

 将来の目標は、世界最高峰のチャンピオンシップツアーへの出場。現在、日本人選手では東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)だけが参戦している。田中はまだ17歳。五輪出場の可能性も十分にある。「日本一になって、世界を回りたい」。“聖地”から世界の海を目指す。

 ◆なみのり甲子園 高校サーフィン日本一を決める大会として、2018年に新設された。今大会から小学生、中学生の部を追加。全国各地から100人を超える選手が参加した。第1回から実行委員長を務める蛸操(たこ・みさお)さんは「野球の甲子園のように、子どもたちが目指す記憶に残る場所にしたかった。五輪発祥の聖地として、ここから五輪も目指してほしい」と願いを語った。

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