やり投げ・北口榛花 世界最高峰リーグ「びっくり」2連勝 最終投てきで今季自己ベスト

 「陸上・ダイヤモンドリーグ」(6日、シレジア)

 女子やり投げで7月の世界選手権銅メダルの北口榛花(24)=JAL=が65メートル10をマークして第9戦で優勝した。日本選手初制覇を果たした6月の第7戦に続き2連勝(第8戦は不実施)。

 女子やり投げの北口が、またも最終投てきで逆転劇を披露した。3位で迎えた6投目。躍動感のある助走から力強くやりを放った。今季自己ベストの65メートル10に達し、ダイヤモンドリーグ2連勝。「自分でもびっくりしている。びっくりし過ぎて、涙とかも出なかった」と会心の笑みだった。

 世界選手権でも最終6投目でメダル圏外からひっくり返して銅メダルを獲得した。この日の5投目では、やりが低く出過ぎて距離が伸びなかったが「きれいに飛べば65(メートル)は行く」と好感触を得た。自身の日本記録に90センチに迫る圧巻の投てきにつなげ、何度もジャンプして喜んだ。

 「今後も海外を転戦してしのぎを削る。海外選手と投げ合う場をたくさん経験することが大事」と話していた24歳の日本記録保持者。好調を維持し、最高峰の戦いで勝負強さを発揮した。

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