アイスホッケー女子・大沢ちほ 現役引退「楽しくプレーできた」 今後は競技普及に尽力
アイスホッケー女子の日本代表主将として冬季五輪3大会に出場し、今月1日に現役引退を発表した30歳の大沢ちほが10日、札幌市内で記者会見を開き「ずっと楽しく、幸せで、恵まれた環境でプレーができた」と涙ながらに話した。
2月の北京五輪で日本は初の準々決勝進出を果たしたが「(自身は)これが限界と感じた。もっと強くなれるという感覚が湧いてこなかった」と決断の理由を説明した。
北海道苫小牧市出身で、今後は6月に就職した札幌市の企業で競技普及に尽力する。2030年冬季五輪の札幌招致活動に合わせて体験教室を開くほか、小学校の体育での採用に向けたプロジェクトも主導。チームや大会の減少を危惧し「どれだけ関係者が危機を感じて実行できるか。その最初のきっかけになれたら」と意欲を示した。