高安、逸ノ城初Vに刺激「次は自分がという気持ち」
大相撲の夏巡業が11日、茨城県古河市で行われ、幕内高安(田子ノ浦)が地元の応援に意気込みを新たにした。
2年8カ月ぶりに再開された巡業で、出身地の茨城へ。稽古中にも満員御礼の場内から大きな拍手を受け「とても熱い気持ちを感じたし『やっぱり地元っていいな』と心から思った。巡業の良さを今日あらためて感じた」と声を弾ませた。
名古屋場所前に新型コロナに感染し、場所を全休。それでも、隔離期間を終えた後は部屋の稽古場に通って鍛錬を欠かさず「残念だったが、すぐに気持ちを切り替えた。体調面をしっかりケアして、いい方向にもっていけている」と、秋場所に向けて調整を進めてきた。
名古屋場所の中継は毎日欠かさず観戦。逸ノ城の初優勝に「本当にすごいこと。ああいう状況の中で千秋楽まで気持ちをもっていけたというのは、本当に勉強になる。僕も感化された」と刺激を受けた。「次は自分がという気持ちで精力的にやっていきたい」と、悲願の初優勝へのモチベーションにもなっている。
この日は、大関陣らとの申し合いで8番とって4勝4敗。「いろんな力士と稽古できるし、本当にやりがいのある、とても大事な巡業」と充実感を漂わせた。コロナ全休明けだった春場所は優勝決定戦に進出。快進撃の再現を狙う秋場所へ「みなさんに喜んでもらえるように、精いっぱい千秋楽までベストを尽くしたい」と誓った。