大相撲の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）が１２日、東大生に元横綱の強さを披露した。この日は東大の体験活動プログラムに吉本興業ホールディングスが参画した企画の一環で、東大生６人が茨城県阿見町の二所ノ関部屋の朝稽古を見学した。

　二所ノ関親方は、ぶつかり稽古で自ら胸を出すなど精力的に指導。最後は、名古屋場所で序ノ口優勝デビューを飾った日体大出身のホープ・高橋の稽古相手を務めた。現役を退いて約３年半になるが、貫禄の１０戦全勝。息があがる高橋をガッチリ受け止め続けた。「まあ、体が動く限りは少しでも。重みとかは体で感じないと強くならないところもある。期待の新人ですから、しっかり稽古して修正してほしい」とさらなる成長を願った。

　稽古を見学した東大生には、体作りと基礎を重視する意図や指導のポリシーなどを説明。「何かこれからのきっかけに、刺激になってくれればいいかな」と思いを述べた。