張本智和「どんな相手でも、どんな試合でも勝つのが一番」パリ五輪選考対象大会へ闘志
卓球Tリーグで初めて開催される個人戦「ノジマカップ」(13、14日・トッケイセキュリティ平塚総合体育館)の組み合わせ抽選が12日、会場で行われた。男子で世界ランク4位の張本智和(19)=IMG=は、初戦で15歳の松島輝空(木下グループ)と対戦し、2回戦は全日本王者の戸上隼輔(21)=明大=と当たる可能性があるブロックに入ったが、「相手が誰であれ、自分のプレーをするだけ。何も考えずに、ただ自分のプレーを100%出せるように頑張りたい」と自己と向き合った。
近年は格下相手に思わぬ敗戦を喫する場面も多かったエースだが、7月にはハンガリーでの大会で1年4カ月ぶりに国際ツアーを制し、復調気配。現在、日本勢トップの世界ランク4位に位置しているものの、「メンタル面で、台の向こうの相手がいかに格上だと考えて戦えるか(がカギ)。前回(3月)の選考会ではできていたので、もう一回その気持ちを思い出したい」と相手に向かっていく姿勢を示し、「(7月に)久しぶりに国際大会優勝できて、その感覚を覚えているので、日本でも自分の卓球をする気持ちを忘れず最後まで気を抜かずに頑張りたい」と力を込めた。
24年パリ五輪に向けた代表選考で、日本協会は国内選考大会を主軸とした独自の国内ポイントシステムを導入しており、今大会もポイント対象となる。「海外でも国内でも、目の前の試合に1試合でも多く勝つことができれば、パリ五輪におのずと近づく。どんな相手でも、どんな試合でも勝つということが一番」と言い聞かせた。