伊藤美誠が8強で敗退 選考会で3戦連続V逸「国内の方が難しい」選考基準の早期決着切望

 準々決勝で敗退した伊藤美誠
 準々決勝で芝田沙季(手前)に敗れた伊藤美誠
 準々決勝で芝田沙季(手前)に敗れた伊藤美誠
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 「卓球・Tリーグ・ノジマカップ」(13日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)

 パリ五輪代表選考ポイント対象大会として行われた。女子シングルス準々決勝で、東京五輪代表の伊藤美誠(21)=スターツ=は、芝田沙季(24)=ミキハウス=に3-4で敗れ、ベスト8で敗退。世界ランキングでは日本勢トップの5位につけているが、国内重視の方針が示されているパリ五輪代表争いにあって「国内選手と対戦する方が難しい」と課題を口にした。

 打倒中国を掲げている日本のエースだが、国内大会では苦戦を強いられている。3月の「ライオンカップ・トップ32」では、長崎美柚(木下グループ)に敗れて5位。4月のアジア大会代表選考会(パリ五輪選考ポイントは対象外)では、木原美悠(エリートアカデミー)に完敗を喫した。

 国内代表選考大会ではこれで3大会連続で優勝を逃す結果となり、「国内選手と対戦する方が難しいと感じていて、どちらかというと負ける回数の方が増えてきているのかなと感じている。勝ち続けるのはすごく難しい」と伊藤。攻め急がずに我慢することが求められる日本勢対決の難しさを口にし、「中国選手(との戦い)とはまた違い、国内での自分自身の実力はこのくらいなんだと知れた」と真っすぐ受け止め、「そういう部分でも勝っていくのが本物。どんな場面でも大丈夫という状態に持っていくことが大切」と言い聞かせた。

 また、パリ五輪代表選考基準をめぐっては、日本協会が独自に設定した選考ポイントシステムを用いる方針を示しているが、7月に世界ランキングに準拠する五輪予選方式を示した国際卓球連盟(ITTF)と食い違いが生じている。日本協会の質問状に対し、現時点でITTFからの正式な返答がないため、最終決定には至っていない。

 暫定的に国内大会重視の選考基準が維持されているが、伊藤は初のTリーグ参戦も決断しているだけに「(選考基準が)どちらでも大丈夫なように準備していきたい。国内では飛び抜けて1位になることは難しいかもしれないが、出られる大会はしっかり出たい」と語った。その上で、日本協会に対しては「(選考基準が)国内なのか海外なのか正式に決まったら、すぐに伝えてほしい。あやふやにはしてほしくない。選手の誰からの(総意の)願いでもある」と、早期決着を切望した。

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