早田ひな“孝行V”「お父さん、優勝したよ!」半年ぶり会場観戦の父に異例の生報告
「卓球・Tリーグ・ノジマカップ」(14日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
パリ五輪代表選考ポイント対象大会として行われた。女子決勝は、世界ランク6位の早田ひな(22)=日本生命=が、東京五輪代表の平野美宇(22)=木下グループ=を4-1で下して優勝。インタビューでは「うれしい気持ちでいっぱい。女子選手は層が厚くなってきて、毎試合勝ち切るのは難しいが、自分を信じて戦うことができた」と声を弾ませた。
表彰式では、特別イベントとして子供記者からのインタビューが行われた。「優勝を一番伝えたい人は誰ですか?」と質問されると、早田は「いつも仕事でなかなか大会には来られないんですけど、どこかに座っているお父さんに一番伝えたいです」と即答し、「お父さん、優勝したよ!」と異例の生報告を行った。
会社員の父力さんが会場で応援するのは、2月に地元・北九州市で行われたTリーグの大会以来、半年ぶりだという。遠路、神奈川県平塚市まで駆けつけ、孝行娘の活躍を見届けた父は「めったに見に来られないところで優勝してくれたので、ものすごくうれしいですね」と目尻を下げていた。
早田は3月の「ライオンカップ・トップ32」に続いて選考大会で2戦連続優勝を飾り、パリ五輪代表争いで先行した。