「卓球・Ｔリーグ・ノジマカップ」（１４日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館）

　パリ五輪代表選考ポイント対象大会としてＴリーグ初の個人戦が行われ、男子決勝は、東京五輪代表の張本智和（１９）＝ＩＭＧ＝がリオデジャネイロ五輪代表の吉村真晴（２９）＝愛知ダイハツ＝を４－０で破って優勝した。女子決勝は、早田ひな（２２）＝日本生命＝が平野美宇（２２）＝木下グループ＝を４－１で下した。張本、早田ともに３月の「ライオンカップ・トップ３２」に続いて選考会を２大会連続で制し、パリ五輪代表争いで先行した。

　早田が３月に続いて激戦区の国内大会を制し「いつもの選考会とは違う雰囲気だったが、Ｔリーグ初代王者になれてうれしい。女子は層が厚くなってきて勝ち切るのは難しいが、自分を信じて戦うことができた」と喜びをかみしめた。

　平野との決勝は互いに厳しいコースを打ち合う好ゲームになった。結果的に我慢比べを制し、「自分を貫けた」と胸を張った。

　これで選考会は２連勝。パリ五輪代表争いでリードし、次回は地元福岡での選考会「全農カップ・トップ３２」（９月）となる。「今回課題として残ったものを練習して、ちょっとした進化をして臨みたい。福岡は（ホームで）応援がすごいんじゃないかと思うので、その中でしっかり勝ち切れるようにしたい」と心待ちにした。