女子レスリング藤波朱理103連勝 柔道・阿部詩と異業種交流、合同トレにも意欲

 「レスリング・全日本学生選手権・第2日」(16日、駒沢体育館)

 女子53キロ級世界女王の藤波朱理(18)=日体大=が55キロ級に出場し、3試合全て無失点のフォール勝ちで初優勝した。中学2年から続く自身の連勝記録を3つ伸ばし、103連勝に更新。53キロ級で2連覇が懸かる9月の世界選手権(ベオグラード)前最後の実戦で好感触をつかみ「1カ月を切っているので、調整して必ず優勝します」と誓った。

 藤波は世界選手権の調整の一環で1階級重いクラスに挑んだが、圧倒的な強さで制覇した。55キロ級アジア女王の今井佑海(日大)との決勝は、相手の攻撃に対する電光石火のカウンターから寝技に持ち込んでフォール勝ち。「うまく決まった。自分から取りにいく展開はつくれないと予想していたが、相手に入らせるレスリングをできた」と胸を張った。

 “怪物”同士の異業種交流でも知見を広げた。この夏、日体大の先輩で藤波の憧れでもある柔道五輪女王の阿部詩(22)と食事に行き、大きく刺激を受けたという。金言は胸にしまい込んだものの「いろんな話をできた」と目を輝かせ、「詩さんはレスリングの練習をしてみたいと言ってくださったので、ぜひやりたい。お互いプラスになると思う」と合同トレにも意欲を示した。

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