大坂なおみ 初戦敗退 全米OPへ不安「何をすべきか、混乱した」
「テニス・ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(16日、シンシナティ)
女子シングルス1回戦で世界ランク39位の大坂なおみ(24)=フリー=が、同44位の張帥(中国)に4-6、5-7で敗れた。大坂は前週のナショナルバンク・オープンの1回戦で、腰の痛みのため途中棄権。29日開幕の四大大会今季最終戦、全米オープン(ニューヨーク)に向けて前哨戦の今大会でも復調を示せなかった。
大坂がストレート負けし、全米オープンに不安を残した。大会主催者を通じ「鍵となる瞬間に何をすべきか、少し混乱した」と苦悩を口にした。
前週の大会で途中棄権を余儀なくされた腰の痛みの影響か、第1サーブの成功率は53・3%と低調。相手のストロークに走らされる展開が続いた。
不調の要因について「ここ最近、試合の経験を多くは積めていない」と自己分析。アキレス腱(けん)痛でウィンブルドンを欠場し、今月2日にツアー復帰を果たしたものの、出場3大会で途中棄権を含め4試合しかこなせなかった。「そのことが(これまでとの)違いにつながっている」と弱気がのぞいた。
全米は過去2勝を誇るが、喫緊の課題はサーブの修正と、フルセットを戦い抜く体力。本番までどれだけ実戦に近い練習を積めるか、時間はそう多く残されていない。