大相撲の幕内逸ノ城（湊）が２２日、都内の玉ノ井部屋を出稽古で訪れた。十両東龍、東白龍らとの申し合いでは、１９番とって１３勝６敗。「できるだけ前まわしを取れるようにやっている」とテーマを明かした。

　名古屋場所で念願の初優勝を飾ったが「もう終わったので、いつも通り、先場所のいいところだけを頭の中で考えてしっかりやっていく」と視線は前に。「踏み込んで相手よりも先に出られるように足を運んで。上手を取ろう取ろうと思ったらダメなので、先に出ることが大事。それを磨いて。前に出られるようにやっていくだけ。自分は体もあるし、一つ二つだけのことを考えてやっている」とポイントを挙げた。

　１４日までの夏巡業後も、時津風部屋に出稽古するなど「ほとんど毎日動いてます」と休みはなし。秋場所（９月１１日初日・両国国技館）では、他の力士からの厳しいマークも予想されるが「自分はやることがもうほとんど決まっているので、それだけ自信を持ってやっていけたら」と正面から受けて立つ構えだ。秋場所は三役復帰が濃厚。「２桁勝つのが目標。今回こそ三役から下に落ちないように、しっかり定着して、また上に行くような目標でやっていきたい」と意気込んだ。