空手師範の処分取り消し訴え棄却 スポーツ仲裁機構、竹刀使い稽古
日本スポーツ仲裁機構は22日、竹刀を使った指導をしたことで、日本スポーツ協会から厳重注意処分を昨年受けた公認指導者が、処分取り消しを求めた訴えを棄却したと発表した。申立人は全日本空手道連盟の選手強化委員長を当時務めていた帝京大の師範、香川政夫氏。
香川氏は竹刀を使った練習で東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩選手の目を負傷させたとして、昨年4月に選手強化委員長を解任されていた。
竹刀を使った稽古について仲裁機構は「一定の危険性が認められる。継続して実施することは選手に対する安全配慮を欠き、指導方法として不適切であった」とし、処分妥当と結論づけた。