バドミントン・桃田に観客席から子どもの「うま~い」の声 「調子乗っちゃいました」

 男子シングルス1回戦を突破し、拍手に応える桃田賢斗(代表撮影)
 メキシコ選手と対戦する桃田賢斗
 メキシコ選手と対戦する桃田賢斗
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 「バドミントン・世界選手権」(22日、東京体育館)

 男子シングルス1回戦が行われ、2018、19年覇者の桃田賢斗(27)=NTT東日本=が、世界ランキング82位のR・ムニョス(メキシコ)を2-0(21-16、21-14)で下し、初戦突破を果たした。「落ち着いていろいろなショットを確かめながらできた。気になることもなくプレーできた」とうなずいた。

 終始、試合を支配した。相手を前後左右に翻弄(ほんろう)しながら得点を加算。巧みなラケットコントロールに、観客席から子どもが思わず「うま~い」。桃田はそれが聞こえたといい「魅せたい気持ちが強くなった。調子乗っちゃいました」と笑う余裕さえ見せた。

 20年にマレーシアで交通事故に巻き込まれ、長期間実戦から離脱。その後は東京五輪1次リーグ敗退、21年11月には121週維持した世界ランキング1位から陥落するなど、もどかしい日々が続いている。

 21日の前日練習では「まだ不安が大きい」と不安もこぼしたが、この日の完勝を経て「(不安は)ない。明日につながる試合ができた」と、自信をのぞかせた。初の自国開催となる世界選手権。五輪のリベンジの意味合いは強い。

 次戦へ向け「ラリーの質も上がって我慢比べになる。絶対勝つ気持ちを持って」。3年ぶりの王座奪還へ。そして完全復活を目指す。

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